2014年12月21日日曜日

ABUの鯉釣りロッド

今回はちょっと馴染みの少ない(?)ABUのロッドを紹介したいと思います。
ABU社のタックルはルアーフィッシングの道具として今も人気がありますが、リールに関して言うとルアー以外にも海釣り、特に大物釣りの道具としての評価も非常に高いものがありました。
もちろん淡水の大物釣り(鯉や青魚など)にも用いられているのですが、それらはリールに限られているのではないでしょうか。

これまたフェラライトです。
先調子アクションと相まって、感度良好です!
マッチフィッシング(競技)用スペシャルロッドです。

もちろんルアー用以外のロッドもたくさん作られていました。
数年前から日本でも「ボイリー」を用いた鯉釣りが広く楽しまれるようになっていますが、ヨーロッパでは伝統的に鯉をはじめ淡水のエサ釣りが非常に広くまた熱狂的に楽しまれています。
ルアーやフライがゲームフィッシング Game fishing と呼ばれるのに対し、それらエサ釣りのことをコースフィッシング Coarse fishing 呼ばれています。


13フィート、3ピースのロングロッド。

当然、アブ社のコースフィッシング用ロッドもたくさん作られていたのですが、僕はその中でもマッチフィッシング Match fishing 用のロッドを使って鯉釣りを楽しんでいます。

マッチフィッシング、つまり競技会のことで、日本のヘラブナ釣りよろしくヨーロッパでも鯉や鮒の仲間を対象とした釣り大会が広く行われています。
ポールフィッシングと言って延竿を用いる場合もありますが、僕が持っているのはリールをセットして使うロッドで、雰囲気としては磯竿に近いものがあります。
アクション的には先調子(ファストアクション)で感度の良いカーボンロッドです。
現在、日本でもボイリーフィッシング用に販売されているカープロッドに近いと思います。

脚高の小径ガイド。日本の磯竿に近いです。


今、僕の手元にあるカタログ(1973年当時) に同じものは掲載されていないのですが、ネーミングから一つ前のモデルと思われるロッドが紹介されています。

スウェーデン語版のカタログ "Napp och Nytt" p82-83.
一番下に "Mark 6 Feralite" が掲載されています。

実際の釣りはと言うと・・・

マッチフィッシングでは手返しの良さから「ABU500」シリーズ
が好まれていたそうです。特に「ABU501」はマッチフィッシング
用のスペシャルリールとして位置付けられていたようです。

夏の夕暮れ、ウキ釣りで狙うと・・・

ボラが来ました!(笑)

普段は、カージナル44をセットして鯉を狙います。
このリールはノーマルのカージナルですが、イギリスではマッチフィッシング用に
「カージナル44エキスプレス Cardinall 44 Express」が専用モデルとして販売されていました。

グリップは非常に長いです。


フィッシュオン!

ナイスカープ

風のない穏やかな冬の一日、ABUのタックルで鯉釣りに興じるのもまた愉しいものです。

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